3年ぶりに浅草に帰ってきた平成中村座。 4月から始まった公演も5月3日に千秋楽を迎えました
すごい人気でチケットもなかなか取れない状況でしたね
僕は「勧進帳」のある午前の部を4月の後半に観に行きました
今後も演ずることがあるので内容は書きませんが、とても素晴らしく楽しめました!
江戸の芝居小屋の風情を残すべく「18代目中村勘三郎」が中心となり2000年浅草に仮説劇場を作ったのが始まりで、今回は亡き後浅草で初めての公演でした
舞台の随所に「勘三郎」が見守ってくれていて、とくに全部で18箇所あるという「隠れ勘三郎」と呼ばれた勘三郎の目を探す仕掛けは、上演前に探す人も多く楽しめました
千秋楽を迎えたので一部ネタばらし
入り口表札横
入場後すぐの売店の壁
舞台の幕の右隅
会場外に掲げられた絵の中に
会場内トイレ近くの階段裏に
お大尽席(VIP席)の後ろの屏風の桜の中に
裏口搬入口の横の壁に
などなど、様々なところにありました(全部は見つけられなかったけど・・)
この「勘三郎の目」は仲見世と仲見世裏の2店舗展開している扇子店「荒井文扇堂」の4代目であり、扇師として歌舞伎界や舞踊界や落語界に幅広い人脈を持つ「荒井修」さんによるもの
「勘三郎との交友を書いた」著書の表紙にもなっています
さらに入り口付近に掲げられた中村屋の紋「角切銀杏」
これを幕の色合いにあわせた手拭いも販売していました
これも生前親交のあった浅草の手拭いの有名店「ふじ屋」によるもの
解説をしてくれる「イヤホンガイド」では、休憩時間に勘三郎のインタビューも流れていました
ちなみに今回の平成中村座が開演するのを見届けてから亡くなった
現役最高齢94歳の女形歌舞伎役者だった中村小山三さんのストラップもなんとか残っていたので購入
中村座の魅力の一つでしたね。 勘三郎と共に天国から高みの見物をしていたはずです
解体作業は早くも始まり、浅草寺本堂裏に作られた仮設劇場はこのあと三社祭のスペースとなります
それでも平成中村座は浅草に深く息づいており
伝法院通りには勘三郎が「みんなの心を盗んだ大泥棒」として鼠小僧となり見守っていたり
2000年に初回が行われた「隅田公園 山谷掘広場」には記念碑も今回できました
心に生きつづけ、浅草に愛される「中村座」
また来年も来てね! 帰ってきてくれてありがとう!