長らくバラエティ番組として君臨した「とんねるず みなさまのおかげでした」「ナイナイが中心だった めちゃ2イケてるッ!」
その2大番組が終焉を迎え話題となっている3月末。
浅草の、B級グルメの超有名店「菜苑」が、3月30日(金)で閉店しました。
最終日は、閉店を聞きつけたファン達によりお店はずっと行列の状態に。
長く愛された「菜苑」がある場所は、千束通りの入り口のエリア。
そこに再開発でマンションが建てられる為、「菜苑」を含む区画内全ての店が立退きとなり閉店となりました。
区画内の現在の様子。
ちなみに「菜苑」別の場所での再開の予定は現時点では未定とのことです。
お店の一番の人気メニューはもちろん「純レバ丼」
来店したお客さんの半数は頼んでいるような不動の人気メニューです。
「純レバ」とは、鶏のレバーを油通しして、甘辛のタレで炒め、長ネギを山盛りに乗せたもの。 それをごはんの上に乗せ「純レバ丼」となります。
「純レバ」の名前は、「レバニラ」の「ニラ」が入ってない「純粋にレバー」という意味だそう。
臭みの無いレバーが甘辛のタレとマッチして、ネギとの相性も抜群。 濃い味でビールも進みます。
「純レバ」はここが元祖の名物料理ですが、他の店でも食べれるところがあります。
・浅草 味の工房 菜苑 本店
・浅草 柳麺 餃子 あづま
・亀戸 菜苑
・小岩 菜苑
・錦糸町 菜苑
など
創業者の長男がここ「味の工房 菜苑 本店」でした。 看板をよく見れば「長男」と書いてあるユーモア。
創業者の次男が同じく浅草のすしや通りで「柳麺 餃子 あづま」
本店からの暖簾分けで「ドラマ孤独のグルメ」でも登場したのは「亀戸 菜苑」の純レバ
暖簾分けは他にも「錦糸町」や「小岩」にもあります。
「菜苑」創業の地であり、「純レバ」が生まれた浅草ですが
もう一つの「純レバ」提供店「柳麺 餃子 あづま」は2017年に発生した火事から未だに再開していません。。
つまり「菜苑 本店」の閉店は、浅草から純レバが消えることを意味しています・・。
看板に長男とある先代は既にお亡くなりになっておりますが、店内ポスターで厳しくも温かい目で店を見守っていました。
その後は娘さんが、しっかり味を守り続けてきました。
閉店までワンコインの500円で頑張った「ラーメン」も昔ながらのラーメンでさっぱりして美味しいんです。
このラーメンのパワーアップ版なのが「DXラーメン」
見た目は迫力ありませんが、底に秘密があります!
角切りチャーシューがゴロゴロ沈んでいるんです。 レンゲですくうとほらっ!
知らずに食べると、底に大量のチャーシューが沈んだままになるので、麺の上にあげて食べていました。
さらにメニューには変わった名前がいっぱい。
・キンキン・・・DXラーメンにワンタンが入ったもの。 故 愛川欽也司会の番組で取り上げられ、この名前に。
底から、角切りチャーシューをすくい上げれば、この通り!
・たまごっち・・チャーハンの卵あんかけのせ。 チャーハン版の天津飯のようなモノ。 たまごがトロトロで激ウマです。
・あれ・・・・・甘辛のアンが掛かった鶏の唐揚げ。 お酒のつまみに最高です。
定番どころも優秀で
餃子は皮が厚めでジューシー
卓上のヤケに辛い自家製ラー油が相性抜群でした
看板にも書かれている、タンメンも美味しかった
ビールがセルフサービスなのもユニークでして
慣れてくると入店して着席する前に、入り口の所にある冷蔵庫からビールを申告しながら取り出し
冷蔵庫の上にある栓抜きで王冠をとり、コップと共にこれまたセルフのおしぼりをゲットして席に向かうという常連ならではの行動も見られました。
定休日は店内にも力強く書かれた「木曜絶対定休日」(笑)
歴史を刻んだ店内もまた、この店の魅力でした。
浅草に「純レバ」が無いなんて考えられません。 いつか復活して欲しいなと願います。
閉店の翌朝、店の扉にはこのようなメモ書きがありました。
美味しい料理をありがとう。 お疲れ様でした。
味の工房 菜苑 本店
東京都台東区浅草3-10-6
2018年3月30日 閉店