入谷駅から程近い「小野照崎神社(おのてるさきじんじゃ)」で、6月30日〜7月1日の2日間「お山開き」が行なわれます
普段は鉄の門で閉鎖されている「富士塚」が解放され登拝が可能。 一年でこの2日間しか登ることの出来ない貴重な機会です
高さは約5メートル、直径は約16メートル。 ミニチュアではあるが富士山を登ったのと同じご利益があるとされています
平安時代以降に民間に広まった富士山を崇める信仰。 江戸時代には関東を中心に富士山を模して「富士塚」が造られてきました
こちらの富士塚、神社のHPでは1828年の築山。 貼り出されたボードでは1782年の築山
どちらが正しいのか悩ましいですが、どちらにしても約200年前!!
その時代に富士山の溶岩を船積みして、隅田川を経由し荷車で運んだと考えるとビックリです
登拝を2日間に限定していることもあり、歴史の割に保存状態が良いことでも知られています
その評価から、1979年(昭和54年)には「下谷坂本の富士塚(したやさかもとのふじづか)」として国の重要有形民俗文化財に指定されています
早速、登ってみましょう!
足場は狭く、歴史を感じさせる苔で滑ったりします。 さらに幾度も折れ曲り、まさに九十九折(つづらおり)の登山道
高さ5メートルとはいえ、運動靴でないと厳しく、油断すると怪我しそうな感じです
ちゃんと、各合目の標識もあります
途中、石祠(せきし)があり、富士講の祖と崇められる藤原角行の像があります
もうスグ頂上の八合目
登りきるとこんな感じです
ドーンとマンションが見えますが、こちらの方向に富士山があるそうなので、こちらを向いてお祈りします
下山の方が怖かったりしますので、油断しないようにしましょう
そんな「富士塚」が境内にある小野照崎神社は「小野篁(おののたかむら)」を主祭神とし、さらに学問の神様「菅原道真」を祀る神社です
この2日間限定の「お山開きの御朱印」も手に入ります
こちらが普段の御朱印です
小野照崎神社(おのてるさきじんじゃ)
東京都台東区下谷2-13-14
03-3872-5514
お山開き:6月30日〜7月1日 10:00〜20:00