日本気象協会は、今週末の13日(土)から14日(日)にかけて各地で「春一番」が観測される可能性があると発表しました
一般的に「春一番」は、春先の強い風ってイメージかと思いますが、正確には「春一番」とは何でしょう?
・立春から春分までの期間(2/4〜3/20)
・日本海に低気圧がある状態
・初めて南よりの毎秒8メートル以上の風
・前日に比べ気温が上がる
以上が春一番の認定基準となります(関東の場合)
正確には「○○地方」における春一番で、実は北海道、東北、沖縄では発表されません
さらに条件を満たさない場合には「春一番の観測なし」とされる年もあります
「春一番」の強い風。 そんな時にこそ楽しめる浅草寺の意外なモノがあります
それは浅草寺「本堂(観音堂)」「五重塔」の屋根の四方に見ることができます
本堂の屋根の四方に、大きな風鈴状のモノがついているのにお気づきでしょうか?
実はこれ「風鐸(ふうたく)」と言います
青銅で出来ていて、強い風が吹くと「カランカラン」と低い音がします
強い風は流行病や悪い神を運んでくると考えられていたので、邪気除けの意味でついています
音が聞こえる範囲は聖域として守られていると考えられているんですね
この「風鐸(ふうたく)」ちょっとやそっとの風じゃ音が鳴らないので、滅多に聞くことが出来ません
だから「春一番」みたいな時こそチャンスなんです
さらに「五重塔」をよく見れば
屋根が多いだけに沢山ついていますね!
実はこの「風鐸(ふうたく)」こそが、風鈴(ふうりん)の始まりとされています
中国が起源で仏教伝来とともに日本にも入ったと言われています
平安時代の貴族が自分の家に「風鐸(ふうたく)」を吊るし始め、夏の涼をとる「風鈴(ふうりん)」が定着したのは江戸時代だそうです
「風鈴(ふうりん)」って元々は魔除けだったんだ。 なんて思いながら「風鐸(ふうたく)」の音色を楽しんでみませんか?
ちなみに、人が凄くて音が掻き消され気味の日中よりも、夜や早朝の方がオススメですよ