今日は「初午(はつうま)」でした。
と言われても何のこっちゃ? という方も多いですよね。
2月最初の午(うま)の日を「初午(はつうま)」といいます。(2017年は2月12日)
京都の伏見にある「伏見稲荷大社」といえば、全国に約4万社もあるといわれる「稲荷神社」の総本社。
千本鳥居でも有名ですね。
そんな「伏見稲荷大社」で、711年の2月の最初の午の日に、祭神が降りてきたということがキッカケで「初午」にお祝いをするようになりました。
稲という字が示すように農業の神様で豊作祈願をしたそうですが、今では転じて商売繁盛の神様としても知られていますね。
そして「お稲荷様」といえば「キツネ」ですね!
日本人はキツネを神聖なものとしてとらえ、稲荷神社では神の使いとしてキツネが祀られているんです。
そんなわけで「初午(はつうま)」で馬なのに、キツネを祀る稲荷神社のお祭りの日となったワケです。
そして神の使いであるキツネの好物が「油揚げ」と考えられていたために「油揚げ」や「油揚げに酢飯を詰めたもの」を備えました。
もうお分かりですね。「油揚げに酢飯を詰めたもの」を「お稲荷さん(いなり寿司)」と呼ぶようになったのはココからなんです。
浅草にも「お稲荷様」は幾つもあります。
そのうちの一つ「浅草寺」の横にある「浅草神社」の境内のさらに奥に「被官稲荷神社(ひかんいなりじんじゃ)」があります。
浅草神社の社務所の右奥にこんな場所があり、先に進むとあるんです。
境内にはキツネがいっぱいいます。
油揚げもたくさん奉納されていました。
絵馬もキツネ型!!
この棚には無数のキツネがいます。 すごい数。
徳川家や勝海舟とゆかり深く、町火消や鳶頭などをおこなった江戸の侠客で、浅草の発展に大いに貢献した「新門辰五郎」
彼が正面の鳥居を奉納したことでも知られています。
被官(ひかん)とは官を被(こうむ)る、ということから「就職・出世」にご利益があると言われています。
この日限定の御朱印も頂いてきました。
ちなみに普段はこのような感じです。
さらに、浅草周辺で「お稲荷様」といえば。。 浅草通りに大きな鳥居があることでも知られる「下谷神社」です。
一見、何の関係も無さそうですが大アリなんですよ。
「下谷神社」は、1872年(明治5年)以前は「下谷稲荷社」が正式名称だった都内最古の「お稲荷様」でもあるんです。
最寄りの東京メトロ銀座線の駅が「稲荷町」というのは実は「下谷神社」の昔の名称が由来なんです。
落ち着いた趣のある境内。
手水舎(ちょうずや)の奥にこのような場所があります。
赤い鳥居が続きます。
進行方向左には、キツネさんがいっぱい居る築山が。
そして進行方向右には「隆栄稲荷神社」の社殿。
駅や街の名前にもなっている「稲荷町」奥深いですね!
浅草周辺には歴史的な魅力や発見がいっぱいです。