1992年にこの場所でオープンして以来、さまざまな面で浅草のラーメンを牽引してきた「与ろゐ屋」は浅草を代表する有名店です
元々の建物が木造で老朽化が進み2015年5月に建て替え工事を行い、同年10月にリニューアルオープンしたのでした
完成時に、建て替え前と殆ど変わらない外観になぜか安心感を覚えたものです
建て替え前
現在
屋上に居るのは「白波五人男」に登場する「赤星十三郎(あかぼしじゅうざぶろう)」
「白波五人男」は歌舞伎で有名な5人の泥棒のお話で、正式には「青砥稿花紅彩画(あおとぞうし はなの にしきえ)」と言います
幕末〜明治にかけて活躍した歌舞伎狂言作者「河竹黙阿弥(かわたけもくあみ)」の代表作であり、その方がこの一角に住んでいたことから、伝法院通りの東側には白波五人男が街中に潜んでいるんです
オススメはやはり定番の「らーめん」
さらに名物の「ふたごの味付玉子」も入れたいところ
それが一体となっているのが「玉子らーめん」です
国産鶏と豚のげん骨をベースに、にぼし、かつお節、昆布で仕上げた和風スープ、それに柚子が香る優しい醤油らーめんです
麺も地元の「浅草開化楼」の特注麺です
与ろゐ屋店主は生粋の浅草っ子で、幼いころ食べていた和風だし香る「中華そば」を再現したいという気持ちで異業種から一念発起
懐かしさが有りながら洗練された和風らーめんなのはその為です
その味が支持されて、ラーメンライターで有名な石神秀幸の本でも殿堂入りしたほどなんです
また「和風ぎょうざ」も人気メニュー
にんにくを使わず、鶏モモの挽き肉と春雨入りの餃子は、毎朝その日の分だけを作るそうです
さっぱり食べたい時には「梅しおらーめん」も人気
二階にはこのような浮世絵があります。 浅草寺の御本尊の観音様を漁師が隅田川から引き上げた瞬間を描いたもの
川面に観音様の後光が描かれていますね
実は、どんぶりにもその瞬間が描かれています。 スープを飲むと登場しますよ!
テイクアウトもできます
和風ぎょうざは6個入で
らーめんに入っている、自家製 焼豚も可能!
「与ろゐ屋」はさらに、新しい時代を作る多くの名店のラーメン職人を輩出してきた店でもあります
近場では浅草の「富士らーめん」や、ミシュランで星を獲得した三ノ輪の「トイ・ボックス」の店主なども「与ろゐ屋」で修行していた時代があるんです
店名は店主のお父さんが経営する紳士服「鎧屋(よろいや)」から来ているそうです
店主の松本さんは地元でも有名な方で、店頭にあるこのフィギュアそっくりです
ランチタイムには行列必至の人気店なのですが、諦めるのは早いです
実は「与ろゐ屋」の即席麺が去年からミニストップで発売されていたりします
最寄り店である「浅草駅北口店」にはまだ取り扱いがありました
実際に作るとこんな感じ。 柚子の香りもちゃんとあり、よくここまで再現したなという味です
ネットでも買えるようですし興味のある方はトライしてみてください
さまざまな点で浅草のラーメンに影響を与えてきた「与ろゐ屋」 これからも目が離せません
浅草 名代らーめん 与ろゐ屋
東京都台東区浅草1-36-7
03-3845-4618
11:00〜20:30
年中無休
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