浅草寺の裏手にある「言問通り(ことといどおり)」
ここを渡ると奥浅草(観音裏)へと続く交通量も多い大きな通りです
その通りの街路樹にこのような張り紙が登場したのが6月
電線共同溝工事(電線類地中化)の為、樹木の伐採を行うというものです
これらの写真に見える樹木は全て伐採される見込みとなっていました
こんなまだ細い木も
実は日本、無電柱化に関しては先進国の中でも大きな遅れを取っています
国土交通省の調査による先進国の無電柱化率によれば
・ロンドン、パリ 100%
・ベルリン 99%
・ニューヨーク 83%
この数値に対して、日本はなんとわずか 1%でしかありません
いずれ対応しなくてはという必要性があり、観光地でもある浅草は優先的に取り組んでいるのかもしれません
そして、6月中に伐採は行われました
細い木も無残に切られています
人間の都合で植え、人間の都合で伐採。。
大きな流れとして電線の地中化は、綺麗で安全でメリットも多く進めるべき政策なんだと思います
でも、我々人間の便利や美化を達成する為には数々の犠牲の上に成り立っているんだということを、改めて心に刻む必要があるなと思いました
今月に入り散歩していたら、切り口に被されたカバーのわずかな隙間から、力強く芽を出している木がありました。。
電線の多い空が、綺麗な空に変わる時、そんなことを思い出してくれれば、犠牲となった樹木たちの少しの供養になりそうな気がします