浅草国際通りと言問通りの交差点から数分の所に「和なり屋」という店がある。
外の看板に「藍染め体験」「手織り体験」とあり興味をそそるのだが、高かったらどうしようと思っていた。
ある方から「安くて意外と簡単だよ」との情報があり勇気100倍で予約して参加してみた。
入り口に幾つかの作品例があり、台東区からのお墨付きもあるようです。
店内に入ると、奥には「機織り(はたおり)」があったり、藍染めの現場があったりします。
さて早速体験開始です。 今回は藍染め。
棚にある白い生地から自分が作りたいモノを選びます。
Tシャツとか色々ありますが、手頃な「手ぬぐい」1920円を選択。
この金額に「生地代」「染め代」「指導料」がすべて含まれています。
「藍とは?」とか「藍の歴史」などの説明を紙芝居風に聞きます。
藍には「防臭」「防虫」「殺菌」「繊維補強」の効果があるそうで機能性を兼ね備えた技術だった為、江戸で大流行したらしい。 へぇー!知らなかった!
初心者にお勧めな「絞り染め」にチャレンジ。
ビー玉を使い絞った所(特に輪ゴムの所)が白く残ります。 ラップを併用する事で真っ白にも出来るそう。
てるてる坊主を作っている気分になります。
複数個入れて変化を付けようとトライ。
いよいよ染めに入ります。 色がつくと落ちないので手袋を2重にして、さらにエプロンも着用します。
浸ける藍は「うすい」ものから「濃い」モノまであり、一番うすい藍から順番に染めていきます。
ちなみに「藍」のニオイを嗅いでみるとソフトなザリガニ臭がします・・。 これぞ藍特有のニオイだそうです。
濃い液体に順番に移しながら引き上げると、若干の緑色に!
これが化学変化で徐々に藍色に変わっていくのが分かります。
僕は中ぐらいの濃さを選択し、途中ですすぎ洗い
脱水は文明の利器にお任せします。 これが脱水機。
あとは生地を切らないように輪ゴムを外していきます。
おお!出来ている!
そして乾燥させます。
乾燥待ちの間にスエーデン3人組が来ていたので写真取らせてもらいました
なぜかみんな、Mr.マリックみたいなポーズ
指導を聞きながらシャツを染めていきます。
3人順番に仲良く体験していました。
英語が上手な女性の店員さんもいらっしゃってスムーズでした。
短髪の店長さんは男性の方に「絞る力が凄い! ストロング!ストロング!」と連呼(笑)
そんな微笑ましいやり取り中に、自分の「手ぬぐい」が乾いて完成しました。(開始から約1時間程度)
ジャーン! 一応「空に浮かぶ雲」をイメージしたんです・・。 見えないけど・・。
「藍クラウド」っていうシャレを言いたかったんですけどね。
英語が得意なおねえさんと、そうでもない店長(笑)
その二人に導かれて体験する「藍染め」は、日本の文化への愛(藍)に包まれた温かいひとときでした。
実は「和なり屋」さん、伝統とは全く異なる超意外な新しい仕掛けもやっていました(それはまたの機会に)
数千円で気軽に体験出来る貴重な体験。 一度トライしてみてはいかがですか?
和なり屋
東京都台東区千束1-8-10
03-5603-9169
10:00~19:00
※体験は予約が確実。 当日でも可能とのこと。
水曜定休