浅草の奥地で47年続いたカレー専門店が月内で閉店。 百里香(ひゃくりか)

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浅草駅からも、入谷駅からも、三ノ輪駅からも徒歩10分以上かかるという浅草の奥地にあるカレー専門店。 千束通りの路地を一本入った所にあります

 

 
店名は「百里香」。 一回じゃ読めない店名ですが「ひゃくりか」と読みます

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カレーによく使われる「クローブ」という、開花前の花蕾を乾燥させた香辛料があります

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日本では「丁子(ちょうじ)」とか「丁香(ちょうこう)」と呼ばれたりしますし、漢方などにも使われます
香りが強いので、百里先まで香ると例えられ、別名「百里香(ひゃくりか)」とも呼ばれます
そこからとった店名なんですね

 

 
ちなみに、一里=約4キロなので、百里=400キロです

 

 
店名からもこだわりを感じられるこのお店、マスター曰く、47年続いたとのことなので、創業は1969年(昭和44年)
当時の総理大臣は佐藤栄作で、人類初の月面着陸や学生運動で東大安田講堂が学生で占拠された年。 ドリフが大人気で「いい湯だな」がヒットした年なんかでもあります

 

 
そんな歴史あるこの店が、5月31日をもって閉店することになりました

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以前は、カレーのルーを選び、トッピングを選び、量や辛さも選ぶという、まさにココイチカレーのシステムを先にやっていたようなお店でした
年配の夫婦で切り盛りしている為、近年は、おすすめメニューと基本のカレーというシステムに簡略化されていました

 

 
「本日のおすすめ」が文字通りにお得な店でして
例えば人気メニューの「ビーフカレー」がそうなると

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カレーライス、サラダ、さらにドリンクが付いて、880円という良心的な価格でした

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甘口、中辛、辛口、極辛の4種から選べますが、辛口でもかなりマイルドな味。 でも汗が出てくるカレーです
サラッとしたルーですが、味は昔ながらのオーソドックスなカレー。 でも飽きなくて、何度でも食べたくなる旨さなんです

 

 
マスターも「子供から年配の方まで、みんなが美味しいと思える味を目指した。 ルーにはこだわりましたよ」とニッコリ語る通りの味です

 

 
さらに、お米も美味しいですね。 いつもベストな状態でした

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店は年季が入っていますが、常に綺麗にしていましたし、水が減っているとスグに気づいてくれるなど、接客も感じがいいお店です

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個人的に好きだったのが「スパイシーチキンカレーのチーズトッピング」

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スプーンで少し触っただけで、骨から肉が外れるくらいに柔らかいんです!

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突然鳴って、存在を気づかせる「鳩時計」

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山登りが趣味というマスターらしい「山」の写真

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ハチマキ姿がトレードマークのマスター

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もうスグ見れなくなります・・

 

 
残り4日間です。 おすすめメニューはこちらの通りです

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さらに、ラスト2日間は「ポークカレー」「ビーフカレー」がサラダ付きで、500円の感謝プライスに!
ドリンクを別にして、少しでも多くの方に感謝を伝えたいとのコトでした

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「店に最初に来た時は小さかった子が、結婚して子供を連れてやってきたりするんだよ〜」と目を細めるマスターの味と人柄に惹かれ、浅草でありながら観光客がまず来ない場所で47年も地元に愛された「百里香」のカレー

 

 
「普通に美味しい」ということの凄みがココにはあります

 

 

 
カレーの店 百里香(ひゃくりか)
東京都台東区浅草5-15-1
03-3873-0127
11:00~16:30(LO 16:00) ※ 5/30、5/31は 10:00開店
日・祝 定休
※ 2016年5月31日で閉店


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